「8月初め頃、『全国各地で横行している露店を無条件で禁止し、従わない場合には厳罰に処す』と書かれた布告が出され、保安署も取り締まりを強化している。各地域の保安署(警察)は、機動巡察隊を市場周辺に配備して物々しい雰囲気だ。露天商はほとんど姿を消した」(咸鏡南道の内部情報筋)

取り締まりのスキを狙って商売していることがバレると、時には暴力的に品物を押収され、「道端で雑貨や野菜などを売って食いつないできた老人や貧困層の主婦たちにとっては大打撃だ」と情報筋は語った。

露天商は、公式の市場で商売しようにも事実上不可能だ。売台(テナント)は限られており、売台使用料(テナント使用料)も必要だ。場所のいい売台にはプレミアがついて取引されているので、零細露天商にはとても手が出せない。

当局が、露天商の大々的な取り締まりに乗り出したのは、10月10日の労働党創建70周年記念日に向けての「環境整備」という理由がある。要するに「記念する日を迎えるにあたって、通りが露天商だらけなのは見苦しい」ということだ。