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北朝鮮当局の厳しい取り締まりによって、韓国製の商品は、市場から姿を消したと言われているが、「食料品に関しては逃れている」と、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。そんななか、韓国製品の中でも「ヘチャンドゥル」ブランドのコチュジャンが人気だという。

ヘチャンドゥル・コチュジャンは、韓国製品が大好きな北朝鮮住民の間でもそれほど人気がなかった。ところが、あることをきっかけに人気が高まったという。

脱北者が、韓国に来て驚くことはたくさんあるが、とりわけ甘みの強い韓国の料理には驚くようだ。ある脱北者は、「何年経っても韓国料理の甘さだけには慣れない」と語る。

北朝鮮の料理は地域によって異なるが、甘みが弱くあっさりしていて、こちらの方は、韓国の人々にとっては物足りなく感じる。この南北の違いは、コチュジャンにも現れている。

韓国製のコチュジャンは粘り気があり甘い。一方、北朝鮮製のコチュジャンは、これと言った特徴がなく平凡すぎる味で、粘り気がなく時間が経つにつれ水っぽくなるという。

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両方とも一長一短だったが、ある商人が思案の末、この2つを混ぜた、つまり南北コチュジャンで「合わせ味噌」を試したところ「美味しい」と評判を呼びヒット商品となった。

現在、恵山の市場で売られているヘチャンドゥル・コチュジャンは、500グラム入りと2キロ入りの2種類で、2キロ入りのお値段は12000北朝鮮ウォン(約180円)。500グラム入りは弁当用に使い、2キロ入りは北朝鮮製コチュジャンやテンジャン(味噌)と混ぜて使われている。

「混ぜれば美味しい」という評判に加えて、食料品なら韓国製でも取り締まり対象にはならないという話が全国に広がり、平壌郊外の平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)の大規模な卸売市場でも、ヘチャンドゥル・コチュジャンは、売られるようになった。

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ただし、なぜ食料品だけで取り締まりから逃れているのか、その理由は不明だ。

理由がなんであれ、情報筋は「韓国製を理由にして取り締まるのは納得できない」と言いつつも、食料品に対する取り締まりがなくなったことには満足しているようだ。

韓国にはCJのヘチャンドゥル以外にも、セムピョ、へピョ、チョンジョンウォンなど様々なメーカーがコチュジャンを製造しているが、なぜ北朝鮮でヘチャンドゥルに人気が集まるのかについては、明らかにしていない。

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韓国のグルメサイトによると、ヘチャンドゥルのコチュジャンは甘さと辛さがはっきりしていて、にんにくが入っているので、火を通す料理よりは、生野菜をディップしたり、そうめんにあえたりするのに適しているという。