韓国ソウルで今年3月、マーク・リッパート駐韓米国大使が刃物で切りつけられ大けがを負った事件で、ソウル中央地裁は11日、韓国人の金基宗(キム・ギジョン)被告(55)に懲役12年の実刑判決を言い渡した。

検察は、殺意と北朝鮮の主張に同調した行為は明らかだと、懲役15年の刑と資格停止(公民権停止)5年を求刑していた。

裁判所は「金被告が、国家存立と自由民主主義秩序の根本を脅かすと同時に、北朝鮮の主張に呼応する意思があったとは見られない」として、国家保安法違反に関しては無罪の判決を言い渡した。

事件後、北朝鮮は、金被告を伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)に例えながら「正義の刃物の洗礼を加えた」と賞賛していた。一方、韓国では米大使の回復を祈った踊りやパフォーマンスが行われ、なかには病院に犬肉のスープを差し入れしようとするなど、過剰な反応を見せていた。

【関連記事】負傷した米大使の回復祈って踊りに犬肉