対北政策を推進する中で現れている、保守と進歩の食い違いを更に強調することにより、両者が互いに補い合いながら対北政策を進めていくべきだと、韓国・統一研究院のパク・ヒョンジュン先任研究委員が指摘した。
パク先任研究委員は14日に、民族和解協力国民協議会が主催した「韓国社会内部の合意を通じた持続可能な対北政策の模索」というフォーラムに参加して、「南北関係と周辺の情勢が変わったとしても、過去10年間続いたように、保守と進歩が再び議論されることは適切ではない」と語った。
また、「進歩と保守は平和、統一、朝鮮半島の安定、北朝鮮の住民の福祉の増進という同じ目標を掲げている。そうした面では、両者の競争は互いを補う機狽?ハたしている」と強調した。
パク先任研究委員はこの10年間について、「北朝鮮の意図を軽く見て北朝鮮に利用されたのに、適切な警戒や防御ができなかった。北朝鮮を対話と交渉の相手として認めて、積極的に関係増進や問題解決を模索したが、そうしたことは続けるべきだ」と評価した。
更に、「保守と進歩が対話を続けて、南北関係の主要な争点が合意に至るように努力するべき」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この日、パネリストとして参加した世宗研究所のチョン・ソンジャン南北関係研究室長は、従来の合意を含めて南北関係を発展させる「新南北基本合意書」の締結を提案した。
チョン室長は「6.15と10.4南北首脳宣言は国会の同意も得られなかった。従来の南北首脳合意が国民的合意に基づいていないという批判の原因を提供した。今回は合意書に南北の首脳が直接署名したため、過去の基本合意書よりも更に拘束力が大きい」と主張した。
また、「新南北基本合意書は国会の批准も得て政権交代の影響も受けなかった。南北間の合意が持続的に履行される基盤を整えなければならない」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、南北統合の過程を整えるために、毎年国家予算の1%を対北支援基金として積み立てて、南北関係の発展や共生に基づいた経済共同体を作っていくべきだと提案した。
パネリストとして参加した民主党のキム・ソンSン議員は、「今後、韓国社会内部の結束のためには、過去の政府の対北交渉に関する業績を認めることが先決問題だ。金正日も人間性を持っているし、それを信頼しなければならない」と話した。
キム議員は「このような信頼を基に、北朝鮮政権と北朝鮮の人と接するべきだ。信頼には知恵と正義が付くものだ。これを有効に活用できれば、北朝鮮も必ず変わる」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、ハンナラ党のチョン・オギム議員は、「北朝鮮に対する信頼というのは検証抜きには不可能だ。我々の支援が北朝鮮の住民の役に立っているという確実な関係の確認が重要」と指摘した。
チョン議員は、「我々は北朝鮮を統一のパートナとして見るべきだが、北朝鮮の核やミサイル、大量破壊兵器が危険だという認識を持つべきだ。北朝鮮の人権は政治的な観点ではなく、普遍的な観点で見て女性や子供などの弱者を中心とした人道的な支援は続けるべき」と主張した。
今回のフォーラムには、ハンナラ党のイ・サンドク議員、民主党のシン・ジェグォン前議員、国民大学のヒョン・スンイル前学長、新聞発展委員会のキム・ホジュン会長、ソウル市議会のキム・ギャ搭c長など約200人が参加して、現在の南北関係における新しい対北政策に強い関心を示した。