脱北者が、韓国に来て驚くことはたくさんあるが、とりわけ甘みの強い韓国の料理には驚くようだ。ある脱北者は、「何年経っても韓国料理の甘さだけには慣れない」と語る。
北朝鮮の料理は地域によって異なるが、甘みが弱くあっさりしていて、こちらの方は、韓国の人々にとっては物足りなく感じる。この南北の違いは、コチュジャンにも現れている。
韓国製のコチュジャンは粘り気があり甘い。一方、北朝鮮製のコチュジャンは、これと言った特徴がなく平凡すぎる味で、粘り気がなく時間が経つにつれ水っぽくなるという。
両方とも一長一短だったが、ある商人が思案の末、この2つを混ぜた、つまり南北コチュジャンで「合わせ味噌」を試したところ「美味しい」と評判を呼びヒット商品となった。