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朝鮮民主主義人民共和国が9月9日で建国67周年を迎えたのに際し、各国首脳から金正恩第1書記あてに祝電などが送られている。

9月9日午前までに朝鮮中央通信が報じたのは、中国やロシアなど21カ国。

今後も新たな報道が多数あると思われるが、現時点ではアフリカ勢が多く、次が東南アジア勢だ。西欧からは1カ国のみである。

日本では一般的に、北朝鮮は世界から孤立していると見られている。日本のように、世界のほとんどの国と国交を結んでいる国から見たらそうだろう。

しかし北朝鮮とて、まったく外交関係がないわけではない。

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むしろ、日本や西欧と対立している現状では、北朝鮮にとってアフリカとの関係は非常に重要だ。

なぜならアフリカには、北朝鮮と軍事的に深く結びついた国が多く、国連の制裁決議も「どこ吹く風」だ。第4次中東戦争の際に北朝鮮が空軍パイロットの「助っ人」を送ったエジプトも、国連制裁に協力的とは言えない。

また、今年6月に李洙墉(リ・スヨン)北朝鮮外相がナミビアを訪問した際、同国のハーゲ・ガインコブ大統領は、かつて金日成主席と会談した経験に言及しながら、ナミビアは今後も兄弟国である朝鮮民主主義人民共和国との友好協力関係を強化発展させるために、あらゆる努力をすると強調したという。

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ナミビアには北朝鮮の武器商社で、米国の制裁対象になっている朝鮮鉱業開発貿易会社(KOMID)の要員らが駐在。秘密裏に弾薬工場を建設しているとの情報がある。

北朝鮮はまた、武器取引以外でも、アフリカを舞台に外貨獲得ビジネスも活発に展開している。最近では、北朝鮮が赤道ギニアから30億ドル規模のIT事業を受注したというニュースもあった。

赤道ギニアはアフリカ第3の産油国であり、資金は豊富だ。

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そして、北朝鮮が最も得意とするのが、独裁政治家のために壮麗な大統領宮殿や、巨大な銅像を建てるビジネスである。

もっとも、手抜き工事やピンハネ疑惑など、アフリカでトラブルが多発している事実もあるのだが……。

いずれにしても、北朝鮮の外交関係を注意深く観察することなしには、日本とて有効な対北戦略を練ることはできないだろう。