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北朝鮮と韓国の赤十字関係者の実務者協議が終了した。7日午前7時よりはじまった協議は、24時間以上にわたってつづけられたが、10月20日から26日まで北朝鮮の金剛山で離散家族の再会を行うことで合意された。

韓国は、北朝鮮が10月10日の労働党創立70周年記念日前後に長距離弾道ミサイルの発射を強行する可能性があることから10月初めの開催を要求していた。一方、北朝鮮は「再会行事の準備期間が必要だ」としながら、10月下旬の開催を要求していたが、韓国側が譲歩した形となった。

なお、北朝鮮側は、韓国が要求していた離散家族の安否確認、離散家族再会の定例化、離散家族の故郷訪問については消極的な姿勢を示している。

協議終了後に、記者会見を行った大韓赤十字社の関係者は、生死確認を依頼したのは韓国が250人、北朝鮮が200人だと述べた。韓国の方が人数が50人多いことについて「この50人は国軍捕虜で、国軍捕虜問題に積極的に対処するために50人を追加した」と語った。

国軍捕虜とは、朝鮮戦争時に鮮人民軍(北朝鮮軍)の捕虜になった韓国軍兵士で、1953年の調査で8万2000人に達している。この内、北朝鮮が韓国へ送還したのは8300人に過ぎない。韓国政府は、現在も生存している国軍捕虜は、少なくとも540人に達すると見ている。また、国軍捕虜も脱北も相次いでおり、その数はすでに40人を超えた。