指示は「部隊の指揮官は兵士たちの間で感情的な対応、誤射などで軍事衝突が起こらないように、部隊員の管理に特に注意すること」と強調していた。さらに、総参謀部から派遣された高級軍官(将校)が指示の履行状況を確認するなど、念には念を入れた対応を行っていた。
別の情報筋は、「黄海南道(ファンヘナムド)の海州(ヘジュ)に駐屯する海軍8戦隊にも、『挑発に乗るな!注意せよ』という指示が出されていたと語った。大抵の軍官は『上は大騒ぎしているけど、どうせ今回も戦争は起こらない』と高をくくっていた」と語る。
北朝鮮当局のこうした指示に対して、現場では次のように囁かれているという。
「全面戦争も辞さないと騒ぎ立てているが、元帥様(金正恩氏)は、もし米軍の最新鋭武器の攻撃を食らえば、最前線の部隊はひとたまりもないことをよく知っている。つまり弱腰なんだ」