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北朝鮮の対南部署である朝鮮労働党統一戦線部のナンバー2である元東淵(ウォン・ドンヨン)第1副部長が粛清されたと韓国メディアが伝えている。粛清理由は、海外の団体から受け取った賄賂だという。

元氏の収賄容疑は、今年初めに国家安全保衛部(秘密警察)が統一戦線部におこなった全面捜査のなかで発覚。海外事業に関連して不正を行った容疑という。

全面捜査が行われたきっかけは、韓国系カナダ人あるイム・ヒョンス牧師の拘束だった。イム氏は、今年1月に経済協力を目的に北朝鮮に入国したが、スパイ容疑で保衛部に逮捕されている。元氏はイム牧師と何らかの関係があったと見られるが、詳細は今のところ不明だ。

元氏が所属する「朝鮮労働党統一戦線部」は、朝鮮半島の赤化統一を目標とした情報工作機関だ。対南事業や朝鮮総連を含めた海外同胞事業を管轄する。部長は、先日の南北公開会議に出席した金養建(キム・ヤンゴン)氏だが「事実上のナンバー1は、今回粛清された元東淵氏」という見方もある。

元氏は昨年12月、金正日氏死去3年を追悼する花輪を伝えに開城(ケソン)を訪問した韓国の野党議員を出迎えたのを最後に公の場から姿を消していた。今年8月の李姫鎬(イ・ヒホ、金大中元大統領夫人)氏の訪朝の際にはメン・ギョンイル「アジア太平洋平和委員会副委員長が」第1副部長の肩書で、李氏を出迎えたことから元氏の粛清が明らかになった。

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様々な説を総合すると、元東淵氏は現在、革命化(一種の島流し)の処分を受け、平壌近郊の農村にいるようだ。