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金正日は人徳政治の一環として贈り物攻勢をする。自分の体制を守ってくれる軍の将軍に対する待遇は格別である。北朝鮮の軍に星をつけた将軍があふれる。金正日は贈り物攻勢を通じて、「懐が大きくて徳のある」指導者の姿を見せてくれるのである。

もちろん、政敵に対しては人徳政治が適用されない。金正日は利害打算で動くから、人情に引かれて権力の維持に累を及ぼすことをほうっておかない。金正日が改革開放に乗り出すことができない理由の1つは、あまりにも多くの人を殺したことである。

金正日は側近中心の密室政治を行っている。マフィア政権という言葉が出るほどだ。金正日は幹部会議の時も自分がたくさん話して、参席者たちに自分の言葉に賛成させる。政策を決定する時は、幹部の意見を尊重した金日成と対照的だ。金正日は単独で決めることが多くて、自分の政策や路線に対して異見を垂オ立てることを極度に嫌う。

彼が公式の意思決定の過程を無視する理由は、少数の側近たちを通じた政治をしてきたからだ。ほとんど、党中央委員会組職指導部や宣伝扇動部の責任者との談話の形で、自分の意思を下逹するやり方をしている。金正日はまた、少数のエリートグループに頼って政策を決める「密室政治」を好んでいる。金正日が実権を掌握した後、党の公式の議決の手続きが全て無視されたのもそのためだ。

金正日は自身の側近を管理するために秘密のパーティーを主に活用した。このパーティーに参加する人の中に「副部長級」が多い理由も、金正日が1970年代に党の重要な席を自分の人たちで満たすために、このパーティーを利用したからだ。金正日はまた、引き続き「管理」しなければならない対象も秘密のパーティーに参加させる。現在、金正日が直接管理している北朝鮮の主要な人物は200人程度いると把握されている。

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金正日は高位幹部を対象に、「賞」よりは「罰」を巧みに活用している。彼はてんから役に立たないと判断される幹部は「脱党」させて、政治的に葬ってしまう。そうでない場合は、「革命化教育」をさせて再評価の機会を与える。一部の人は完全に粛清して、残りの人には生命を救ってやるという恩恵を施して、自分の見方を作るのだ。辛い目にあって金正日によって救済された人は皆、金正日の腹心になる。

最後は歴史の審判を受けて引かれていくだろう

金正日は幹部たちが気に入らなければ、一瞬にして地方の閑職に追いやって精神改造の機会を与える。そして彼らの動きを監視して評価する。評価の基準は「忠誠心」だ。そのため、粛清された幹部も金正日がいつか呼んでくれるはずだという希望を持って、最後まで忠誠心を見せているのだ。13年間1日も欠かすことなく共同トイレを掃除して復権したイ・ヤンスク軽工業委員会委員長や、20年ぶりに軍に復帰したチェ・クァンチョン参謀長などが代表的な例だ。

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金正日の親戚の李韓英も、「金正日には人の頭が上がらないようにする能力がある」と言っていた。李韓英は「何か失敗したら、正直に金正日に失敗したと告白した方がよい」と語った。金正日がにらみつけたら耐えられない人が多いということだ。

心理学者によれば、「コンプレックスがひどい人であればあるほど、自分と似ている類型の人を嫌う」そうだ。普段、嘘をたくさんつく人が嘘をつく人を嫌うのと似ているだろう。

黄元書記は、「金正日は北朝鮮社会を思い通り統治することができるという自信にあふれているが、北朝鮮社会を台無しにした自分の過ちの本質が何なのかということについては全く理解できず、また理解しようともしない」と語っている。金正日はまだ、統治能力だけでは政治ができないという点を悟ることができていない。彼が信じる彼の統治能力が、本人とその周辺の人たちを歴史の審判の場に連れて来る日も遠くないだろう。

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