中国吉林省で発生した脱北兵士による殺人事件に関連して、多数の逮捕者ならびに兵士が銃殺されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

今年4月24日午後、中国吉林省延辺朝鮮族自治州和龍市で、脱北した朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士3人が中国人3人を殺害。昨年末にも同様の事件があり、最近こうした事件が多発していたことから、中朝間の外交問題にまで発展した。

粛正で軍団は戦々恐々

対策として、金正恩第1書記は、国境警備総局長を交代させ、国境警備の強化にむけて「脱北を幇助する軍人を厳罰に処して脱北者を1人も出すな」との指示を下した。新任の局長は、国境警備隊に対する大々的な調査に乗り出しているという。

韓国の脱北支援NGO団体の現地情報筋の話によると、北朝鮮当局は、両江道(リャンガンド)恵山(へサン)市の25旅団2大隊と普天(ポチョン)郡の5大隊を集中的に捜査。まず、小隊長を務める少尉1人、下士官6人が逮捕され、最終的には40人を超える逮捕者を出した。

また、8月7日には25旅団所属の下士官3人が銃殺された。嵐のような調査と粛清で、25旅団は戦々恐々とした雰囲気に包まれているという。

こうした状況にもかかわらず、家族単位での大量脱北事件が相次いで発生するが、国境警備隊が関与していたことが明らかになった。北朝鮮当局は8月10日から改めて国境警備隊に対する厳しい調査を行っている。調査は、8月20日に終わる予定だったが、期間が8月28日まで延長されたとのことだ。

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