今回の被害に限らず、日韓中の三カ国では軽い被害で済む気象災害が、北朝鮮では甚大な被害をもたらすケースが多発している。
北朝鮮で被害が多発、拡大する原因についてデイリーNKは、防災インフラの未整備を指摘してきた。既存のインフラも整備不足や老朽化によって効果がなく、被害を拡大させる大きな原因だ。
「羅先地域」は、経済特区に指定されていることから、北朝鮮の他都に比べると、比較的インフラは整備されているはずだが、今回の大雨にはひとたまりもなかった。
被害に遭った住民たちは、この間、準戦時状態に勤しんでいた北朝鮮当局を批判する。
「準戦時状態の避難訓練をやるんだったら、台風の避難訓練をやるべき。国境に脱北防止用の鉄条網を張る暇があれば、防災インフラを整備しろ」
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準戦時状態に「また戦争ごっこ」