前線に近い地域住民が疎開する光景も見られたことから、住民の不安感をさらに煽ったという。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の咸鏡北道の情報筋も、北朝鮮国内の様子を次のように伝えた。
「準戦時状態が宣言された直後は、それほど緊張感はなかったが、24日朝に清津(チョンジン)駅に到着した平壌発羅先行の定期列車に大量の住民が乗車していたという話が、町中に伝わり、一気に緊張感が高まった」
列車に乗っていたのは、軍事境界線に面した黄海道(ファンヘド)からやってきた子どもたちや老人たちだった。21日から22日にかけて故郷を離れ列車の乗り継ぎ2~日かけてようやく清津に到着したという。
さらに、清津から500キロ南に位置し、平壌と北東部を結ぶ主要ターミナルの高原(コウォン)駅には、列車を待つ数千人の避難民がいるという話が広がり、清津市民を不安な心境で過ごしたという。
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