南北朝鮮の軍事的緊張が高まるなか、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、100万人を超える青年が朝鮮人民軍(北朝鮮)への入隊や復帰を嘆願していると伝えた。
同通信は、「朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議と朝鮮人民軍の最高司令部からの緊急ニュースが流れた後、わずか一日で全国の100万人あまりの青年が軍への入隊、復帰を嘆願した」「全国各地で嘆願する人の列が時々刻々と伸びている」などと報道。
さらに、黄海北道(ファンヘブクト)では約18万人、江原道(カンウォンド)では7万4170人、平安北道(ピョンアンブクト)では7万8840人が軍への入隊、復帰を嘆願していると紹介しながら「青年学生たちは入隊嘆願の集まりで敵撃滅の道をひた走ることを決意した」と伝えた。
一方、韓国でもFacebookなどのSNSに、現役や予備役の軍人たちが「出動命令を待っている」など、国防を訴えるメッセージを掲載している。しかし、デイリーNKジャパンが、現地の様子を聞いたところ別の反応が返ってきた。
ソウル在住の30代男性会社員は、「ウケる!どうせ軍事オタクだろう。昔ならともかく今どき『軍隊に戻りたい』なんて誰が言うのかな」と述べながら「80年代の反共プロパガンダかよ」と否定的な見解を示した。
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