アメリカのワシントンポスト紙は29日(現地時間)、国連安全保障理事会の対北制裁の決定に対する謝罪を要求して、2回目の核試験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験などを行うと脅す北朝鮮の行動に対して、「またアメリカ大統領を刺激している」と評価した。
新聞はこの日、「これ以上の賄賂は不可能」という題の社説で、「バラク・オバマ政府の関心と支援を得るための北朝鮮の動きの程度が高まっている」と述べた。
新聞は「オバマ政府が北朝鮮に抑留されているアメリカ人記者を釈放させるためにできることは全てしなければならない」と言いながらも、「金正日に再び陥れられるのは愚かなこと」と指摘した。
更に、「独裁者金正日は韓国や日本、その他のアメリカのパートナーを除いたまま、オバマ政府が自分たちと両者会談を行って、寧辺の核施設をサイド閉鎖することとアメリカ人の人質(記者)の釈放を条件に、経済的・政治的賄賂を得ようとしている」と述べ、「既に金正日はアメリカの2人の大統領を相手に、寧辺の閉鎖を売り込むことに成功した」と指摘した。
特に新聞は、スティーブン・ボズワース対北政策特別代表の北朝鮮に対する融和的な立場をあげて「パートタイム特使」と皮肉り、「不幸にもボズワース特別代表は両者対話を公開の場で提案して、これを通じて6カ国協議を格下げすることで、北朝鮮の粗悪な戦略が効果を発揮する可能性があるという点を示唆した」と批判した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これはボズワース特別代表が両者会談を提案したのは、米朝両者会談を通じてより大きな譲歩を得ようとする北朝鮮の狙いを受け入れることに過ぎないという指摘だ。
新聞はまた、「北朝鮮の予測不可能な行動に屈服してはならない」と明らかにしたヒラリー・クリントン国務長官の発言を取り上げて、最近の一連の脅しの行為に対して、「こうした立場に変化があってはならない」と強調している。
更に、「北朝鮮の不法な武器の取り引きを中断させようとする多者間の努力に韓国が参加するように導く中、(アメリカが)ブッシュ政府時代の(対北朝鮮)金融制裁を復活させて強化することがよりよい対応」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面新聞は引き続き、「アメリカよりも多くの手段を持っている中国が、過去にしたように(北朝鮮を)一層圧迫しなければならず、中国内の脱北者も支援を得なければならない」と述べ、中国の態度の変化が必要であると強調している。
新聞は「オバマ政府は、北朝鮮の挑発に緊急性を感じないという点を明確にしなければならない」とも主張している。