朝鮮中央通信は19日、スロベニアのロックバンド「ライバッハ(Laibach)」が同日、平壌烽火芸術劇場でライブを行ったことを報道した。

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同通信は、「ライバッハ楽団は、個性的な唱法、豊かな声量、高い演奏技術で曲の求める部分を活かし楽団の芸術的技量を見せつけた」と賞賛。公演では女性ボーカリストが、朝鮮の民族衣装であるチマ・チョゴリを着たり、アリランを演奏するなど北朝鮮に配慮した内容となっている。

ライバッハは、6月にFacebookを通じて、「今年の8月、ライバッハは朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)で公演する最初のロックバンドになるだろう」と明らかにしていた。ちなみに、過去には日本のロック・バンド「ソウル・フラワー・ユニオン」が1996年に平壌でライブを行っている。

ナチス・ドイツなどの全体主義をパロディにすることが多いライバッハだが、今回の公演で北朝鮮当局が、検閲を行ったかどうかは不明だ。また、ライブの実現をめぐって、金正恩第一書記の実兄でクラプトンの大ファンでロック好きで知られる金正哲(キム・ジョンチョル)氏の関与にも注目される。

朝鮮中央通信は、観客席の様子を伝えているが、北朝鮮住民はやや渋い表情でライブを観賞。一方、駐在員と見られる観衆たちはリラックスした表情だったり、スキニーデニムで足を組みながら(写真下右端の女性)鑑賞するなど、対照的な雰囲気だった。

19日行われたライバッハの公演を鑑賞する北朝鮮住民(左)と駐在員と見られる観衆(右)/2015年8月19日朝鮮中央通信よりキャプチャー。
19日行われたライバッハの公演を鑑賞する北朝鮮住民(左)と駐在員と見られる観衆(右)/2015年8月19日朝鮮中央通信よりキャプチャー。

ライバッハの公演を伝える朝鮮中央通信の報道全文は以下の通り。

スロベニアのライバッハ楽団、平壌で公演
(平壌、8月19日発、朝鮮中央通信)

スロベニアのライバッハ楽団の公演が19日烽火芸術劇場で行われた。

朝鮮ヨーロッパ文化交流促進協会、ノルウェーのトラビク芸術会社、スロベニアのライバッハ楽団の共同名義で行われた今回の公演では「音楽の音」「山に行こう」「エーデルワイス」「全世界で」「口笛を吹く人たち」「生」など世界的な名曲と反戦平和主義の曲がお目見えした。

出演者たちは個性的な唱法、豊かな声量、高い演奏技術で曲の求める部分を活かし楽団の芸術的技量を見せつけた。

彼らは朝鮮の歌「アリラン」も歌った。

関係部門のイルクン(職員)、平壌市内の勤労者、ヨーロッパ地域親善及び文化交流代表団、朝鮮駐在の各国の外交官や国際機構の代表、大使館の職員、朝鮮に滞在している外国のお客様などが公演を観覧した。

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