北朝鮮の朝鮮人民軍が、韓国側が再開した「対北朝鮮宣伝放送」を流す拡声器を狙った訓練を強化していると韓国の聯合ニュースが報じている。
聯合ニュースは、韓国軍関係者の話しとして「北朝鮮軍は、軍事境界線付近の韓国軍の哨所に向けた『銃口窓』(壁に開いた銃を撃つための穴)を頻繁に開いている」と報じた。
通常は閉じられている「銃口窓」が開いたからといって、すぐに攻撃に始まるわけではないが、韓国軍は、攻撃の意志があることを示す「武力示威行為」とみなして、警備体制を強化している。
韓国は、朝鮮人民軍が埋設したと見られる地雷が爆発し、兵士2人が負傷した事件をきっかけに、11年間中断していた拡声器による北朝鮮向けの放送を再開。これに対して、北朝鮮は「無差別な打撃を行う」などと警告を発しながら、激しく反発している。
朝鮮人民軍は、前線部隊を動員した射撃訓練を増やし、その強度を高めていると韓国軍は見ている。