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実際、石原氏は寄稿のなかで、「また、南朝鮮からヨコヤリがはいって」と、当時の日朝間の動きに、なにかと韓国(当時は南朝鮮と言われていた)が邪魔をすることを暗に批判している。

石原氏は、純粋に北朝鮮サッカーの活躍を賞賛しているわけで、むしろフェアな批評精神を持っていたというべきか。

サッカーだけでなく、1960年代の北朝鮮は国家として、まだ覇気があったが、その姿はすっかり過去のものとなってしまった。政治的にもネガティブなイメージが定着した。

しかし、サッカーファンのなかで、イングランドW杯北朝鮮代表チームは「奇蹟のイレブン」として永遠に記憶されるだろう。

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高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

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