東南アジアを外遊中の北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)外相は、8日から11日までタイを公式訪問。現地では主要な産業団地などを現地視察し、ビジネスマンを対象に投資を呼びかけていたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
タイの外交部は11日、李外相一行が同国を訪問中に、バンコクの東南部に位置するアマタナコーン工業団地やタイの主要輸出産業の一つであるエビの養殖工場と加工工場を現地視察したことを明らかにした。現地視察は、北朝鮮の要請によるものだという。
北朝鮮代表団は、タイのビジネスマンに対北朝鮮投資について説明しながら、「北朝鮮で起業をするならいい環境を提供する」と投資を勧誘したという。
今年は、タイと北朝鮮の国交樹立40周年であり、李外相のタイ訪問もこれに合わせて実現した。北朝鮮の外相がタイを公式訪問するのは約10年ぶりとなる。
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