北朝鮮では最近、組織的な売春行為が発覚した民兵組織の人員が、女性兵士から中年男性に総入れ替えさせられる事件が起きたが、今度は逆に男性兵士が女性兵士に総入れ替えさせられた。その背景を巡って、様々な憶測が飛び交っている。

朝鮮人民軍の女性兵士/本文とは関係ありません
朝鮮人民軍の女性兵士/本文とは関係ありません

北朝鮮の朝鮮人民軍は、沿岸地域の防御を担当する海岸警備隊の兵力をすべて女性に交代させたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、5月から羅先(ラソン)経済特区を皮切りに各地の海岸警備隊の人員が男性兵士から女性兵士に入れ替わった。元々配属されていた男性兵士は元山(ウォンサン)や沙里院(サリウォン)に異動させられた。

その理由として情報筋は、90年代末の深刻な食糧難の時代に生まれたり幼年期を過ごした「苦難の行軍世代」が軍に入隊したことを挙げている。彼らの中には、幼少時に十分な栄養を摂取できなかったため、兵士として必要とされる身体条件に合致しない者が多いという。ただ、女性の方が体格が良いと見る根拠について、情報筋は言及していない。

一方で、咸鏡北道の別の情報筋はそのような見方を否定する。

「海岸警備隊の男性兵士は漁師から魚を取り上げてよく食べていたので栄養状態が悪いということはないだろう。海辺の複雑な地形での戦闘に長けた部隊なので、軍事境界線付近に異動したと見るのが妥当だろう」

また、「東海岸の海岸警備隊の人員が女性兵士に入れ替えられた。西海岸の海岸警備隊も同様に女性兵士に入れ替えられたとの話を何度も聞いたが、確認はできていない」と伝えた。

北朝鮮の住民たちは、今回の措置を緊張と不安で見守っているという。戦闘力が明らかに落ちたのではないかと心配する人もいれば、男性兵士が軍事境界線付近に異動となり、戦争が起きるのではないかと心配する人もいるという。

【関連記事】
北朝鮮民兵組織、売春行為で若い女性追放
セクハラ地獄の北朝鮮女性兵士

    関連記事