韓国では、小学生の頃から英語、中国語などの外国語学習に力を入れていることはよく知られている。一方、北朝鮮でも昨今の外国語ブームで大学生から中高生にいたるまで、外国語の勉強に力を入れているという。
両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は次のように語った。
「中学、高校の『外国語小組(特別授業)』を受けさせようとする親が多くて、熾烈な競争が起こっている。貿易関係者は、労働党の地方幹部より豊かだという認識が広がっているからだ。子供をなんとしてでも貿易会社に入れようとする親心が背景にある」
子供が、それなりの社会的地位と経済力を持てば、親の地位や経済力も自動的に上昇し、豊かな老後を送れる可能性が高まるという思惑から、外国語を勉強させるのは先行投資という意味合いが強いようだ。
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北朝鮮の外国語ブームは2000年代中頃から起こった。親は家を売ってまで資金を準備し、惜しげも無く子供の外国語学習に投入する。そこには外国語教師へのワイロも含まれる。
中朝国境地域に住む住民は、日常的に中国との往来が多く、親は子供に英語より中国語を勉強するように勧めることが多い。また、他の地域でも中華圏のドラマで中国語に慣れ親しんでいるため、中国語を選ぶ学生が多いという。
外国語学習に熱心なのは子供達も同様だ。夏休み中も帰省せず、中国語の勉強に熱心に取り組む学生も多いという。両江道の恵山農林大学のある学生が中国語学習をみっちりやったおかげで、卒業後に貿易会社に就職し、豊かに暮らしているというサクセスストーリーがあり、それが広く伝わったことかあら学生たちもさらに熱心になっているという。