英国外務省は、「北朝鮮の医療施設と医師のリスト」という4ページの資料を公開し、自国民に「北朝鮮での手術は避けるように」と勧告した。
北朝鮮の医療施設は劣悪で、衛生水準は基準以下だとしている。病院には麻酔薬がない場合がしばしばあるため、北朝鮮での手術はできる限り避け、即時帰国するよう求めている。
実際、麻酔なしで手術を受けたことのある脱北者は、「メスを入れたお腹から伝わってくる痛みがどれだけひどいか。全身がぶるぶると震え、自分の血の匂いに吐き気がした」などと、その壮絶な体験について語っている。
【北朝鮮体験談】仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術
英国外務省はまた、歯科医療に関しても同様の勧告をしている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面どうしても北朝鮮で入院せざるを得ない場合には、平壌市内の外国人専用の親善病院を利用するように勧めている。
ただし、北朝鮮では、建前上無料で治療を受けられることになっているが、この親善病院を利用する外国人には費用が請求される。
北朝鮮の国営病院には医薬品がなく、治療を受けるには医師や看護師へのワイロを要するため、医薬品が揃っていて親切丁寧な個人診療所を訪れる場合が多い。