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北朝鮮で、少子化が加速している。総人口が約2300万人と、アジアでは少ない部類に入る北朝鮮において、少子化による人口減少が国家に与えるダメージは大きい。何より、朝鮮人民軍の兵力減少につながるし、そうなれば軍が担う公共事業も停滞する。

こうした現状に業を煮やした金正恩氏は「今後、国家の幹部事業に子供の数を反映させよ」との指示を下した。これは、幹部は子供を作れば作るほど昇進で有利になることを意味し、「40代で子供3人」がノルマだとも言われる。

しかし、正恩氏がここまで言っても、少子化が解消に向かうかは微妙だ。

出産より「商売」

北朝鮮の少子化の原因は、慢性的な経済難だけでなく、その中で生じた人々の意識変化によるところが大きいとされる。