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その七宝山自然公園の入口付近で7月10日頃、金日成氏、金正日氏のモザイク壁画の製作に動員されていた朝鮮人民軍工兵局第1旅団から除隊直後の軍人18人と指揮官1人が姿を消す事件が発生した。

彼らは、長い兵役を終えて除隊し、後は家に帰るのを待つだけだった。しかし、10月10日の労働党創立70周年に向けて、七宝山に金日成一族のモザイク壁画が製作されることになり動員された。

やっと除隊を迎えたと思ったら、兵役を勝手に延期され動員されたことに不満を抱いて集団脱走したと見られる。

今回の集団脱走事件に北朝鮮当局はかなり動揺しているようだ。北朝鮮で最も重要視される金日成一族の銅像、壁画の制作現場から作業員が消えたことは責任問題となりかねないからだ。

朝鮮人民軍の査察期間である「総政治局(局長は黄炳瑞氏)」は、脱走除隊軍人の情報を各地域の人民軍警務局や保衛司令部に送り、逮捕命令を出した。また、当人たちの実家には捜査官が派遣された。もし逮捕されれば、厳罰は免れないだろう。

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しかし、今回除隊軍人たちが脱走した理由は「壁画製作の動員」だけではなかった。