北朝鮮と開城工業公団と関連した懸案などについて話し合うために、韓国政府関係者が21日に訪朝した。韓国・統一部によると、10時30分現在、韓国と北朝鮮は現地で協議の場所、議題、代表団の構成などについて事前の話し合いを行っているという。
韓国・統一部のイ・ジョンジュ副報道官は、「韓国の代表団は午前9時2分に開城工業団地の開城工業団地管理委員会に到着した。まだ接触はしていないが、南北の連絡官は代表団の構成、接触場所、議題などについて実務について協議を行っている」と伝えた。
韓国・統一部によると、統一部のキム・ヨンタク開城工業団地事業支援団長など、韓国政府の関係者6人とムン・ムホン開城工業団地管理委員長などの管理委員会の3人、そのほか2人の合計11人が京義線の陸路で午前8時45分に訪朝した。
訪朝する人員の中で南北の接触に参加することになる具体的な人員については北朝鮮と話し合い中だ。その前に、北朝鮮は訪朝団の出入りプランに関する軍の同意書を前日の午後、韓国に伝えた。
韓国の訪朝団は朝食を終えてから、7時頃から統一部長官の歓送式典に参加した。ヒョン・インテク長官は「今日の南北の接触は小さな交渉の場だが、現政権にとっては初めて行う南北の接触であるため、落ち着いて真剣に臨んで欲しい」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「訪朝団が韓国国民の安全という大事な事案を扱うことになる。政府と国民が味方として後ろにいることを信じて、毅然として対応していくように。南北関係に対しては長い目を持って状況に合わせて柔軟で適切に対応していく」と強調した。
接触の議題と関連し、韓国は開城工業団地の職員の安全や開城工業団地の安定的な運営について議論する予定という。北朝鮮は今回の接触を提案した際に、「開城工業団地の運営と関連して重大なことを通報する」と話した。
そのため、北朝鮮に抑留されている現代アサンの社員の問題や開城工業団地の運営について話し合いが進めていく可能性が高い。しかし、北朝鮮が政府のPSI全面参加方針に強く反発しているため、PSIも議論の対象になる可能性がある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面イ副報道官は「韓国にとっては韓国国民の安全問題も、開城工業団地の安定的な発展も、双方にとって重要な関心事項だ。今回の接触もそうした方向に向かって進めていくように努力する」と伝えた。
大量破壊兵器拡散防止国z(PSI)と関連した北朝鮮の反発についてイ副報道官は、「別の事案だが、北朝鮮がPSIについて言い出すことも考えている。それについての必要な対応も用意している。これまで韓国政府が示している立場について説明する予定」と話し、PSIは南北関係と関係のないという従来の立場を強調すると考えられる。
抑留されている現代峨山の社員の問題と関連し、イ副報道官は「南北がすでに合意した内容に基づいて対応していく。罰金や警告、追放以外のことを北朝鮮がしようとするのであれば、強力に対応していく」と従来の立場を崩さなかった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮が抑留事件とPSIを一緒に扱う場合の対策について、「PSI問題と抑留事件は別の事案だ。この2つの問題が一緒になることはできないし、そういう風に考えてもいけないというのが韓国の原則だ」と強調した。
今回の南北接触は北朝鮮がどういう出方をするのかによって、成果の有無が決定すると考えられる。北朝鮮が最近ロケット発射後、「核施設の再稼動」、「6カ国協議の脱退」、「PSIに強く反発」などの発言で朝鮮半島の緊張を高めてきたので、接触の結果は明るくはないと考えられる。