北朝鮮当局は30日、平壌市の人民文化宮殿に内外の記者を集め、1月に身柄を拘束した韓国系カナダ人牧師、ヒョンス・リム氏(60)の「告白会見」を行った。リム氏は席上、北朝鮮の体制を転覆するための活動をしていたと説明、「犯罪行為であることを率直に認める」と述べた。
リム氏は1月30日、人道活動を目的に北朝鮮北東部の経済特区・羅先(ラソン)市に入ったが、入国翌日に消息を絶ち、2月4日の帰国予定日にも戻らなかった。
同氏が会見で述べたところによると、2月2日にエボラ出血熱対策の入国制限措置に反し「違法に」平壌に移動したために拘束されたという。
会見について報じた朝鮮中央通信は、同氏が支援物資の食糧を入れた麻袋に十字架を描き入れるなどしながら、「北の体制を覆し、宗教国家を建てるための拠点を築くため」18年間にわたり入国を繰り返してきたと主張している。
朝鮮中央通信の記事全文は次の通り。
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