北朝鮮当局は30日、平壌市の人民文化宮殿に内外の記者を集め、1月に身柄を拘束した韓国系カナダ人牧師、ヒョンス・リム氏(60)の「告白会見」を行った。リム氏は席上、北朝鮮の体制を転覆するための活動をしていたと説明、「犯罪行為であることを率直に認める」と述べた。

7月30日に行われた記者会見で発言するヒョンス・リム氏/朝鮮中央通信
7月30日に行われた記者会見で発言するヒョンス・リム氏/朝鮮中央通信

リム氏は1月30日、人道活動を目的に北朝鮮北東部の経済特区・羅先(ラソン)市に入ったが、入国翌日に消息を絶ち、2月4日の帰国予定日にも戻らなかった。

同氏が会見で述べたところによると、2月2日にエボラ出血熱対策の入国制限措置に反し「違法に」平壌に移動したために拘束されたという。

会見について報じた朝鮮中央通信は、同氏が支援物資の食糧を入れた麻袋に十字架を描き入れるなどしながら、「北の体制を覆し、宗教国家を建てるための拠点を築くため」18年間にわたり入国を繰り返してきたと主張している。

朝鮮中央通信の記事全文は次の通り。

在カナダ牧師の林賢洙が反共和国転覆陰謀策動について自白

【平壌7月31日発朝鮮中央通信】反共和国転覆陰謀策動を働いていて摘発、逮捕された在カナダ牧師の林賢洙との国内外記者会見が30日、平壌の人民文化宮殿で行われた。

記者会見には、関係者、朝鮮と総聯(朝鮮総聯)の記者、外信記者、駐朝各国外交代表部のメンバー、社会主義祖国に滞在中の海外同胞が参加した。

朝鮮の当該機関は、これまでの18年間、「人道的支援」と「無償寄贈」などの名目で共和国に出入りしながら最高の尊厳と体制を悪らつに謗り、宗教国家を建てる目的の下、国家転覆陰謀行為を働いた米帝と南朝鮮のかいらいの手先である在カナダ牧師の林賢洙を摘発、逮捕した。

林賢洙は、当該機関の調査過程に自分が働いた犯罪についてすべて認めた。

記者会見ではまず、林賢洙が発言した。

彼は、去る2月、エボラ出血熱感染症ウイルス防疫に関連する共和国の非常措置に違反して羅先市を経て平壌市にまで不法に入ったことにより取り締まられて調査を受ける過程に海外で働いた反共和国敵対行為が暴かれて正式に当該機関で法律的扱いを受けているとし、次のように述べた。

これまで「人道的支援」「無償寄贈」「協力」などの名目で共和国に出入りしながら、米国と南朝鮮当局に追従して共和国の尊厳と体制を否定して謗ったあげく、国家転覆陰謀を企んだ。

担任牧師を務めている「クンピッ教会」で日曜日ごとに行う説教とカナダ、米国、南朝鮮、日本、ブラジルをはじめ20余りの国・地域を訪ね回りながら、数万人に及ぶ南朝鮮と海外同胞の教徒の前で「北朝鮮事役報告」というものを行ったが、そのたびに共和国の尊厳と体制を悪意に満ちて謗った。

北米の海外同胞教会と宣教団体指導者の連合体である「キムネット(Kimnet)」と「世界韓人宣教大会」をはじめ各種の宗教集会で「北朝鮮を『神様』の愛で努めて崩壊するようにしなければならない」と悪口だらけの説教と講演を行って反共和国敵対感を鼓吹した。

共和国人民の心の中に刻み付けられている領袖への崇拝心を崩し、共和国を内部から瓦解、崩壊させてみようと反共和国宣教活動を持続的に行ってきた。

共和国の複数の地域に「寄贈」する食糧麻袋に意図的に十字架を描き入れるようにし、教会の名称と聖書の文句を記入して送り込んだりした。

共和国に対する各種の「支援」の名目で各地を奔走したのは、米国と南朝鮮当局の反共和国圧殺政策に便乗して北の体制を覆し、宗教国家を建てるための拠点を築くためであった。

虚偽・ねつ造と悪宣伝で教徒と同胞社会に共和国に対する不信と敵対感を醸成した。

共和国で密かに撮った忌まわしい撮影資料を息子に手渡し、ねつ造して「北の現実」と題する映像をはじめとする謀略宣伝物を作って教徒の前で説明し、インターネットに掲載した。

2007年ごろ、米国在住の在米同胞女性であるソ・ケオクが持っていた古びた聖書と賛美歌の本を本人も知らないうちに写真を取って、それが共和国で宗教を信じる人々から収集したもののようにねつ造した。

米国と南朝鮮当局が繰り広げる共和国住民に対する誘引・拉致行為と「脱北者支援」策動にも積極的に加担した。

1996年、モンゴルで現地の米大使に会って一年に500人余りの「脱北者」をモンゴルを経て南朝鮮に逃走させる問題を謀議し、「脱北者」誘導策動を弄しているデニス・キムと呼ばれる米国籍所持者の南朝鮮人から中国・内蒙古国境のある地点を記憶させたGPS器材を受け取って、北京空港で朝鮮族「脱北仲買人」に手渡した。

1996年から2年間、教会予算から「脱北者」の支援費用を支出し、カナダ人教徒のチョン・ジョンソクを中国の吉林省延吉と図們地域に派遣して共和国住民の「脱北」を誘導するようにした。

林賢洙は、自分が働いたすべての犯罪が国家転覆犯罪行為であることを率直に自白した。

林賢洙は、記者の質問に答えた。

彼は、共和国の法機関に取り締まられ、逮捕されるようになった経緯を明らかにし、自身が体験した米国と南朝鮮かいらいの反共和国謀略策動の悪らつさと欺まん性について暴露した。

それによると、米国と南朝鮮当局は政治家はもちろん、あらゆる謀略家とメディアまで総発動して「北核問題」と「北人権問題」について耳にたこができるほどけん伝しているかとすれば、共和国を「大量殺りく兵器拡散国」「マネーロンダリング憂慮国」「テロ支援国」「生物兵器製作国」などと謗っている。

米国と南朝鮮当局、そして西側が大げさにけん伝するいわゆる「国連北人権調査委員会の報告書」というものも、北で罪を犯して逃走したシン・ドンヒョクのような者の偽り証言に基づいた完全なねつ造品である。

そして、お金で対朝鮮問題「専門家」らも買収して共和国に対するさまざまなたわごとを並べ立てるようにしている。

米国とその追随国、南朝鮮当局は共和国に民需用品と一粒のコメ、一グラムの肥料も入り込めないように徹底的に遮っている。

彼は、米国と南朝鮮のかいらいに追従して共和国に対する悪宣伝と謀略・陰謀策動を繰り広げる教会団体と人物についても暴露し、自分の反共和国犯罪が共和国に対する間違った認識から発したとし、深く反省すると述べた。---

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