・平壌の高等中学校の校長が、「大学進学者を除く中学校の卒業者は一人も漏れること無く全員軍に入隊させよ」という上部の指示があったと伝えてきた。その理由について、最近人民軍の数が急速に減っているからだと説明した。当局から、今年の4月に高等中学校6年生(17歳)になる学生たちは、8月に早期卒業させて全員軍に入隊させるようにという指示があったという。そのため、今年から新しい学期が9月から始まることになったそうだ。
・平壌の内部消息筋チャン・チョルジュ(仮名, 46歳)氏は、「朝鮮が発射するミサイルを日本やアメリカが迎撃したら、すぐに戦争になるという話があった。そのため、朝鮮内部ではとても緊張していた」と、ミサイル発射前の緊迫した内部の様子を伝えた。
・民族保衛省のキム・チャンボンの粛清から40年経った去年の12月に、軍隊の気風を強化するために全軍に「禁酒誓約書」が配られたという。これを破れば入党ができなくなり、上級学校に入学することもできなくなるという措置もとられたそうだ。また、互いに告発させるなど、厳しく取り締まるようにという指示があったが、命令が下ってから3ヶ月経った現在、守っている人はあまりいないようだ。(1969年1月に開かれた人民軍党委員会第4期第4回全員会議の拡大会議で、キム・チャンボンやホ・ボンハクなど、金日成の直系の抗日パルチサン勢力が粛清された)
・12月1日から朝鮮人民軍と赤衛隊、教導隊が同時に冬季訓練に突入したという情報が伝わったが、現在は合同冬季訓練が終わり、赤衛隊や教導隊だけ別に訓練をしているという。朝鮮人民軍は坑道に入って訓練をしているのか、道端には姿が見えないそうだ。赤衛隊や教導隊の訓練は増えたが、訓練は形式的に行われることが多いようである。人民の待避訓練も頻繁に行われているという情報もあった。
[選挙] 選挙に反対する落書きで筆跡調査…訪問投票も実施
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面・平安南道のムンドク郡の選挙分区で、壁に唐轤黷トいた「選挙人名簿」が刀で引き破かれた事件があったという話が伝わった。また、壁に唐轤黷トいた「候補者写真」も破られるなど、選挙に係わる「事件や事故」が頻繁に発生していると消息筋が伝えた。平安南道のOO郡では選挙の前に張り紙に、「選挙に反対する」という落書きが書かれていたのが発見されて、犯人を探し出すために人民班ごとに「筆跡調査」まで行われたという。
・今回実施された最高人民会議代議員選挙では、体調を崩して選挙場に来ることができない人は「移動選挙箱」を持った人が家を直接訪問して、投票させたそうだ。本人や家族が事前に申告すると、選挙箱を持った人が来るという。選挙の当日に出張する人は、「選挙移動証」をあらかじめ発給してもらって、出先で投票するそうだ。また、不慮の事故で選挙の当日に自分の選挙区に戻ることができなくなった人は、理由を話せば身分を確認した後、投票場で投票できたという。
・選挙に参加するために自分の選挙区に来た野宿者たちを選挙の後に逮捕したが、金正日の指示で釈放したという話も伝わった。