とりわけ今年は、党創立70周年に合わせた建設事業が進められており、さらに地方選挙まで加わって住民負担が増している。「涙の月」という言葉は、住民たちの不満の裏返しと言える言葉であり、共感する住民たちも多いという。
事実、住民たちは、金日成氏命日(7月8日)の一週間前からはじまった哀悼期間には、金日成氏・金正日氏の銅像や各種偶像物の警備に動員され、様々な思想学習などに時間を取られ、苦しめられた。
「とくに今年の7月は、精神的にも肉体的にも辛くて、住民たちの不満は夏の暑さよりも熱い。金正恩氏が思想統制するための偶像化を住民に強制すればするほど『涙の7月』のように不満を表現する言葉が増えるだろう」(内部情報筋)
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