昨年6月下旬、30代の北朝鮮女性が中国への脱北に成功した。成功の秘訣は「秘密のルートを通った」からだ。
実は、国境地帯には、潜伏勤務している国境警備隊員だけが知る「秘密ルート」が存在する。そのルートを通じて豆満江を渡り、中国側で待っているブローカーがすみやかに内陸に運んでくれるのだ。ルートの具体的な場所は明らかにされていない。今後同じルートを使う人の身に危険が生じかねないからだ。
警備強化にもかかわらず、国境警備隊が脱北幇助をするのは、相変わらずの食糧難に苦しんでいるからだ。彼らは、上官の目を避けて、脱北幇助でカネを稼ぎ食いつなぐ。とりわけ、除隊を控えた警備隊員は、その後の生活資金を準備するために脱北幇助を行う。
そんな国境警備隊が、最も恐れのは脱北を手伝った住民が、中国で捕まり北朝鮮に強制送還、そして責任を問われることだ。ただし、お互いが、緊密な連絡を取り合っていれば、ある程度安全に脱北出来るという。
数日前に10代の少年を脱北させたばっかりの韓国の脱北ブローカーは次のように語った。
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