両江道(リャンガンド)の内部情報筋は次のように語った。
「地元出身のかなりの数の軍人が地元に戻ってきている。この除隊措置は一時中断しているが、それは7月19日に行われる地方選挙のためで、選挙後には、再開される見通しだと軍人たちが言っている」
今回、除隊させられたのは「一般歩兵部隊所属の兵士」で、今後は8総局(軍需動員総局)、工兵局など後方補給や建設部隊で勤務していた30歳以上に対象が広がるという。技術兵や特殊兵は、含まれていないようだ。
先日、軍を除隊して咸鏡北道(ハムギョンブクト)の自宅に戻った元軍人によると、「金正恩氏が政権についた2012年から、兵役期間満了の27歳になっても除隊にならなかった。このせいで兵役期間があいまいになってしまい、現場では混乱が起きていた」という。
また、30歳以上の軍人が除隊させられたことから「10年だった兵役期間が13年に延びた」と元軍人は見ている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は「2015年までに武力で祖国を統一するのが私の確固たる意思」と何度も強調し、兵役期間を過ぎた軍人たちを除隊させない措置を取っていた。
ところが、元軍人は、除隊直前の講演会で「今後は徴兵検査を強化し、単に頭数を増やすのではなく、体質の強い軍にしなければならない」という指示が下されたとしながら次のように語った。