人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

9日に平壌の万寿台議事堂で開催された、北朝鮮の最高人民会議第12期第1次会議に参加した金正日の姿が、この日朝鮮中央放送を通じて公開された。金正日は左足を少し引きずりながら10歩ほど歩き、主席団に登場した。

去年8月に脳血管系の疾患のため麻痺したと言われている金正日の左足は、少し不自由そうだった。ずいぶんやせた金正日は、髪の毛も沢山抜けて白髪が増えていた。金正日の姿は1月に中国共産党の王家瑞対外連絡部長が訪朝した時に公開された写真と比べてもかなり弱って見える。

両腕を比較的自然に振りながら入場し、主席団に立ったまま両腕をあげて拍手したが、左手はその日も少しむくれており、大きな動きは見られなかった。去年8月に健康異常説が出た後、金正日の公開活動の姿を撮った動画が当日公開されたのは初めてのことだ。

北朝鮮の最高人民会議はこの日の会議で、金正日を国防委員長に再推戴して、国防委員会や内閣も新たに構成した。

金正日が国防委員長に再推戴され、当分の間北朝鮮は金正日を頂点にした体制を強化することに重点を置くと見られる。金正日が体が不自由であるにもかかわらず、万寿台議事堂に姿を現わしたのも、自身の「健在」を誇示して内部の結束を固めるためだろう。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正日を国防委員長に再び推戴したことで、最高人民会議が事実上金正日の終身執権のための「挙手機」の役割しか果たしていないということが再度立証された。

朝鮮中央通信によれば、この日の会議で金永南最高人民会議常任委員長が、党中央委員会と党中央軍事委員会の提案によって、金正日を国防委員長に再推戴する案を上程し、満場一致で通過させた。

特に、金正日の公開活動に随行した数(19回)が急激に増えた張成沢労働党行政部長が、国防委員に初めて選任されて注目された。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正日が提議した国防委員会の人事では、張成沢をはじめとし、長距離ロケット打ち上げの主役と言われているチュ・ギュチャン党軍需工業部第1副部長、人民保安省のチュ・サンソン、キム・ジョンガク総政治局第1副局長、ウ・ドンチュク国家安全保衛部首席副部長が新しく国防委員に選任された。

また、最高人民会議議長にはチェ・テボクが留任し、副議長にキム・ワンス、ホン・ャmクが当選した。更に、最高人民会議第12期代議員委員長キム・グクテ、委員キム・ウォノン、チ・ヨンチュン、パク・ドチュン、キム・シハク、キム・ヨンホ、ウ・ドゥテなどに対する資格審査委員会が開かれ選挙された。

会議では「朝鮮民主主義人民共和国の社会主義憲法の修正・補充について」を全員賛成で採択したと伝わったが、改定された内容は公開されなかった。北朝鮮の憲法改定は1998年以後11年ぶりのことである。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

今年の予算の収入計画は、昨年度の予算の収入決算の金額よりも5.2%増額された。これは、北朝鮮の貨幤で4千826億ウォン(34.5億ドル)ほどであると推算される。

今年の名目上の国防予算は去年と同様に、総予算の15.8%を策定していて、762億5千万ウォン(5億4千500万ドル)にのぼると思われる。

北朝鮮の社会主義憲法は、国防委員会を「国家主権の最高軍事指導機関であり、全般的な国防管理機関」と規定して、国防委員長は「全ての武力を指揮統率して、国防事業全般を指導する」と明示している。

この日の会議には687人いる最高人民会議の代議員のうち、663人が参加した。