人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

今日は朝から周りの人たちに色々と聞かれた。

北朝鮮で最高人民会議の代議員会議が開かれているというが、一体どんな会議で、こうした会議が北朝鮮の住民の生活に具体的にどのような意味があるのかと尋ねられた。

最高人民会議は、阜?ォは韓国の国会のような場所だが、実際は金正日と党の方針を貫徹する「決意大会」のようなものだ。したがって、大きく誇るに値することも歴史的な役割もあまりないのは当然だ。

韓国では国会議員を自ら選んで、その人たちが国会に入って行って政策をめぐり対決する。だが、北朝鮮にはそういった自由がないため、長い間北朝鮮の唯一思想とこれによる各種の会議や政策に縛られて暮らしてきた人たちにとって、この会議は大した意味がない。

北朝鮮の最高人民会議は朝鮮民主主義人民共和国の憲法上、国家の最高主権機関として立法権を有しているという点では、大韓民国の国会に相当するだろう。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

だが他の国と比べると、憲法上より強力な権利が付与されていて、法律の条項では韓国の「国会」よりも力強い権限を持つ。

年に1、2回開かれて、予算と決算の審議と議決をして、内閣など主要な機関を選出し、法案や当面の議題を審議して確定することなどが主な機能である。休会中は常任委員会がその代わりとなり、地方では行政単位ごとに地方人民会議が開かれる。

最高人民会議の代議員会議を開く日も、国家的な行事や住民の節日の供給などはない。ただテレビと放送、新聞を通じて最高人民会議の代議員会議の開催と進行、討議の決定事項が伝わるだけだ。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また、工場の企業所や該当の単位では、朝会の時間に今日は最高人民会議の代議員の日だから、みんなもっと頑張らなければならないという幹部たちの教育があるだけだ。

北朝鮮の最高人民会議は、名目上は国家の最高機関であり、見かけの良い看板を掲げているが、政治や経済、軍事などあらゆる面で執行権は金正日一人だけに与えられているため、国家の最高主権機関としての最高人民会議というのは名目に過ぎず、実際は金正日と労働党の挙手機に過ぎない。

ここでは大統領と国会が互いに統制し合って調整しながら国家を運営して、国のすべての問題を処理して大韓民国という国を導いている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮でも金正日が国家のすべての実権を握るまでは、国家のすべての政策が最高人民会議の討議で決まり、その執行のための現実的な方案が提示されて実行されてきた。

だが、金正日が国家の権力を握るようになってから、党の政策と方向を討論して決めていた会議の権限は全て失われてしまった。金正日が決めた方針を追認する操り人形のような機械になってしまったのだ。

結局、北朝鮮の住民には最高人民会議の選挙もそうだが、代議員会議も何の意味も持たない。

「苦難の行軍」の前、北朝鮮では労働者や農民、それに専業主婦もこの会議に関心を持って、ここから出る決定事項を見て、これからはもっとよくなるはずだという希望も持った。

代議員会議が開かれる時期になると、職場や家庭で友達どうしまたは家族どうし集まって、今回の代議員会議ではこうした問題が議論されて採択されたと話し合い、最低限の関心を見せた。

だが苦難の行軍が始まり、経済閉鎖や先軍政治などを経験して、北朝鮮の住民たちは北朝鮮政府の政治的宣伝に無情になり、今では関心も示さない。決定事項も形式的なもので、国家の配給や人民の生活の改善に対する対策が出ないからだ。

実際に、金正日にくっついてへつらい、生きのびようとしている権力層の一部の人も、最高人民代議員会の討議の内容や決定には何の関心も示さない。これは対外用であると同時に、名分のための会議というのが正確な表現である。

日々辛い生活を送っている北朝鮮の住民に、実質的な生活の保障を何も与えてくれない、有名無実化した最高人民会議に対する未練が残っていることを願うのも無理な話だろう。