泣く子も黙る北朝鮮の諜報機関「偵察総局」。情報管理が徹底していると言われてきたが、職員の家族の営む副業のせいで内部の機密情報がダダ漏れになっているという情報が伝わってきた。

偵察総局清津連絡所があると推定される清津市蘆倉洞の衛星写真。(画像:Wikipedia)
偵察総局清津連絡所があると推定される清津市蘆倉洞の衛星写真。(画像:Wikipedia)

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、情報漏れがあったのは、咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)市の蘆倉(ロチャン)洞にある偵察総局傘下の「清津連絡所」だ。

海に面したこの連絡所は、韓国にスパイを送り込んだり、麻薬、金、武器などを密輸したりしていると言われており、半潜水艦16隻と150馬力の漁船(連絡船)を保有している。

最高レベルの機密任務を担うことから、2005年まで連絡所は三重の鉄条網で囲まれ、職員とその家族以外は接近することすら困難だったが、ここ最近になって内部情報がダダ漏れになっている。その理由について情報筋は、次のように語った。

「あそこにはいいウニ、ナマコ、アワビがあるから、商売人がしょっちゅう出入りしてるんだよ」

商売人に限らず、人の出入りは「情報の出入り」と同じだ。しかし、なぜ秘密施設に、商売人が出入りするようになったのか。

「偵察総局の職員は、過去には特別な待遇を受けていたが、最近は配給も滞りがちで経済的に困っている。そこでヤツらは豊富な海産物に目をつけたわけだ」(情報筋)

連絡所には陸からだけでなく、海からの接近も固く禁じられていたため沖は漁民も手つかずで、水産資源は豊富だった。

「偵察総局の家族たちは、まず連絡所の今沖でウニ、ナマコ、アワビを採る。次に警備担当の将校とグルになって商売人を施設内に引き入れて売り渡すわけだ。もちろん、商売人も多額の賄賂を警備担当に渡すが、相当儲かるため充分なリターンが見込める」(情報筋)

最高級機密の情報を扱う諜報機関としては、あまりにも杜撰なセキュリティ対策だが、職員の家族は商売人との世間話のなかで、「工作船の次の行き先」や「任務の内容」まで漏らしてしまう。

二重三重にもダメダメな状況に情報筋は「中の様子は絵で描けるほどお見通しだよ」と語った。

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