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こうした状況のなか、平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋によると、全国の工場、企業所に「労働党創立70周年外貨稼ぎ課題」が下された。それに伴って結成されたのが「マツタケ組」だ。

「マツタケ組」は、各工場、企業所のイルクン(職員)たち5~6人が1組になって輸出用のマツタケを採る。旬でもないこの時期に、なぜ「マツタケ」なのかは謎だが、もしかすると金正恩氏の「キノコ好き」と何らかの関連があるかもしれない。

また、「金生産組」という組織も作られた。川で「砂金」を採取するのかと思いきや、イルクン(職員)からカネを集めて金鉱近所の住人から「金」を購入し、それを工場の党秘書に上納する。各機関に割り当てられたノルマは5グラム。同様の組織は軍隊にも作られた。

「30~40人が1組になって廃鉱に入って手掘りで金を掘り出す。とても危険極まりない作業だ。実際に事故も起きているが「金の量=忠誠心」と評価されるため、無茶な作業を強いられる」(内部情報筋)