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韓国の情報当局によると、これまで北朝鮮が核やミサイル開発に投資した金額は約26億ドルに達するという。今回のロケット発射だけでも3億ドル程度は使っていると言われている。

韓国大統領府の関係者は、「昨年の夏を基準で見ると、3億ドルは米100万トンを購入できる金額」と説明した。

また、韓国政府が太陽政策を始めた98年から10年間、北朝鮮に支援した物や現金は40億ドル程度で、非公式の支援まで合わせると50億ドルに達する。こうした状況であるにもかかわらず、莫大な資金をかけて長距離ロケットを発射したことは非常に憤慨すべき行為だ。

韓国の農村新興庁は北朝鮮の昨年の穀物生産量は431万トン、需要量は540万トンと見ている。韓国政府の統計によると、米100万トンはおなかがいっぱいにはなれないが、餓えない程度の量だという。トウモロコシや他の雑穀を購入する場合は、国際的な穀物の相場で30〜40万トンは購入できる。

昨年、北朝鮮の住民は深刻な食糧難にさらされていた。住民の30%が1日2食、それも麺とトウモロコシのお粥を食べていた。街の子供はスリになり、高齢者からは飢餓者が出て、生活が困難になって悲観した家族が無理心中するケースが相次いだ。

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金正日が強調した「革命的武装力」を担う軍需工場の労働者も飢えていたが、金正日は飢餓問題を解決するための対策をとらなかった。

北朝鮮で餓えて死ぬということは、米が無くなるということではない。街や野原、山をいくら探しても、食べられるものが見つからない状況である。幸いなことに、今年の収穫量は昨年より増えたという。しかし、5月の春窮期が近付いているため、住民たちは緊張している。

金正日は餓えている住民のために使わなければならないお金を、テポドン2号を開発して国際的なミサイルショーを企画するために使い切った。金正日はロケット発射を見守った後、大満足そうにこう話したという。「たった1回の発射で人工衛星を軌道に乗せたのは、我々の主体的な科学技術の威力だ」

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虚勢もここまで来ると、誇大妄想に侵されているのではないかと疑われるだろう。専門家によると、北朝鮮が軌道に乗せようとした通信衛星は非常に初歩的な衛星だという。イランが打ち上げた衛星から予想できるのは、数日間しかシグナルを送れない寿命の短い低レベルの衛星だと考えられる。だが北朝鮮は、これさえも宇宙に送ることに失敗した。

ここに、金正日の実態を明らかにするニュースがもう一つある。ヨーロッパの金融当局が、金正日の家族用のヨットの購入代金の一部に当たる、数百万ドルを押収したと発表した。押収されたドルは北朝鮮の関係者がイタリアの会社と契約した2隻のヨットの契約金だという。

韓国の映画『親切なクムジャさん』で、ヨットを購入するために子供を誘拐して殺害するベク先生(チェ・ミンシク)と金正日の間に違いはあるのだろうか。さらに問題なのは、そのような人間が国家の指導者であることだ。

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このような指導者や官僚が支配している国を正常な国と言えるだろうか。正常な人とは会話を通じて問題が解決できる。それを交渉と呼ぶ。しかし、人民を人質にしてミサイルゲームをしている人との交渉が成功するように願うことは無謀なことではないか。

そのように暴圧な指導者や官僚が支配する政権を1日も早く終らせることが、北朝鮮の住民の幸せのためになる。もちろん、ミサイルの恐怖から抜け出せる最も現実的な答えでもある。国際社会や韓国政府が1日も早くその現実的な答えを得るために、あらゆる手段を講じることを願っている。