人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮がロケット発射を強行した理由は、「首領体制をさらに安定させるため」と言われているが、今回の発射で今後金正日体制はもちろん、金正日の後継者体制にまで大きな負担として働くと、専門家は分析している。

韓国・北朝鮮研究センターのチョン・ヒョンジュン先任研究委員は6日に統一研究院のホームページに掲載した、「北朝鮮のロケット発射の背景と今後の展望」という論説を通じて、「衛星発射は今後の金正日の後継者問題とリンクしているように見える」と主張した。

チョン先任研究委員は、「北朝鮮は今回の衛星発射を金正日の後継者が実務を指導したというふうに宣伝の道具として使う可能性がある」と強調している。

それ以外にも、▲経済難の解決に必要な外貨を一気に獲得するという意図 ▲対米関係の改善のために危機を醸成する戦略などが、今回の発射に含まれていると考えられるという。「北朝鮮はお祭りの雰囲気の中で、第12期最高人民会議の1次会議を開き、金正日を国防委員長に再推戴し、金正日政権をさらに安定させるための様々な人事や法制改定などを行うだろう」と予想した。

一方でチョン先任研究委員は、「北朝鮮は国際社会の信頼を失い、対北経済制裁の拡大により経済難がさらに深刻になる。また、日本は軍事武装を始めるきっかけになりかねない。日米韓の協力も拡大するなど、失うものが多い」と分析した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一方、北朝鮮研究センターのチョン・ヨンテ先任研究委員も「金正日政権の最後の祝砲としてのロケット」という論説を通じて、「北朝鮮が今回行った人工衛星の打ち上げ実験は、彼らのミサイル技術力を国内外に自慢する政治・軍事的なショーに過ぎない」と指摘した。

チョン先任研究委員は、「9日に開かれる第12期最高人民会議の初会議で今回の発射を宣伝し、金正日の正当性を誇る祝砲として活用するだろう」と述べた。

また、「北朝鮮当局が食糧問題の解決から目を逸らし、核やミサイルなど、『軍事的強盛大国建設』の虚勢を張る状況が続くのであれば、北朝鮮の住民は自ら生きる道を探らなければならない。これは体制の危機をさらに深刻にさせる不利な手段になる」と主張した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮研究センターのチェ・ジンウク所長は、「北朝鮮の長距離ロケット発射後の米朝関係の展望」という論説で、「北朝鮮はロケット発射を通じてアメリカの興味を引き、交渉が再開できた場合、有利な立場に立とうとしている」と分析した。

チェ所長は「北朝鮮のロケット発射は北朝鮮の切迫した状況を反映していると考えられる。今後も米朝関係で急進展があるとは限らない。交渉は険しい道になる」と話した。

また、「北朝鮮は最後の勝負のために虚勢を張っている。今回の賭けで成果を挙げられなかったら、北朝鮮は徐々に窮地に陥る可能性がある」と強調した。