しかし、ヒジョンは「あの人たち大声で怒鳴ってるから、何言ってるかさっぱりわかりません」とバッサリ。韓国語ネイティブにすら理解されない抗議をよそに、第16回を迎えた「コリア・クィア・カルチャー・フェスティバル」は、無事に幕を閉じた。
「来年また会いましょう~!」
私は、海外からの参加者になるのに、参加者たちはそんな言葉をかけてくれた。「韓国は日本よりもLGBTに厳しい」と一般的に言われているが、多様性の扉はちゃんと開いている。彼ら彼女らの笑顔や言葉から、私は希望を感じ取ることができた。
【関連記事】
性的少数者がソウルで3万人規模のパレード
性的少数者に憎悪をぶつける韓国宗教団体
脱北者が語る「私の見た北朝鮮のLGBT」
【野間易通+高英起+李策】ヘイト本はいかに蔓延したのか
朴順梨(パク・スニ)
1972年生まれ。大学卒業後、テレビ番組ADと情報誌編集を経てフリーライターに。著書に「韓国のホンネ」「奥様は愛国」(共に共著)「離島の本屋」などがある。8月に新刊が出版予定。
[amazonjs asin=”4812494052″ locale=”JP” title=”韓国のホンネ (竹書房新書 6)”]