「恋人募集」というバッジを胸にしたある参加者は「寂しいパレードなのよ~。かっこよくて素敵な恋人、募集中!」と、少しだけできるという日本語ではにかんだ。
彼らにとってあの妨害行為は、どんな風に映っているのだろう?レズビアンであることをカミングアウトしている女性にたずねると、「ああいうジャマがあるのも、どこかクィア的ですよね。あの人たちもいつか、こちらに参加して欲しいです」と余裕を見せた。
「許せない」「ありえない」。そんなコメントを想像していた私の期待は、見事に裏切られた。しかし、敵であってもどこか相手を尊重している姿に触れて、私自身の心も温かくなるのが感じられた。