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庶民から幹部に至るまで「占い」が流行している北朝鮮で、経済を牽引する新興富裕層「トンジュ(金主)」たちも商売をするうえで「占い」に頼っている。

デイリーNKの内部情報筋によると、北朝鮮当局の市場に対する統制は、最近じゃっかん緩和され商売自体は比較的やりやすいという。ただし、幹部の粛清が相次いでいることから社会不安は広がり、不安を解消するために「占い」に頼る人が増えている。こうした状況について、平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋は次のように語った。

「元帥様(金正恩氏)の指示を書き留めるため、市場の商売人はノートを持っている。ノートには商売の売上なども書き込まれるが、一番上にはビジネスパートナーの名前と共に『干支』が書かれている」

 干支、日にち、地形、相手の年齢、生年月日など様々な要素を相性を占った上で、その日の取引する相手を決める。大規模な業者や卸売業者は、相手が例え親兄弟でもその日の相性が悪ければ会おうとしない。