今年、秋の労働党創建70周年(10月10日)を控えて、北朝鮮の各地では金日成氏、金正日氏の銅像の建設が行われている。こうしたなか、地域住民が、現場労働者の食事を負担しているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

経済特区の羅先市に最近立てられた金日成氏、金正日氏の銅像
経済特区の羅先市に最近立てられた金日成氏、金正日氏の銅像

両江道(リャンガンド)の情報筋は次のように語る。

「両江道人民委員会が、革命戦績地管理所のそばで建設が、進められている故金日成氏、正日氏の銅像の建設労働者に後方支援を行えという指示を出した。恵山(ヘサン)市内の100以上の人民班所属の住民は、決められた日に麺やパンを持って銅像建設現場に向かう」

経済的に麵類やパンを持っていけない住民は、野菜を持っていくが、その他の住民の生活にも少なからぬ打撃を与えているとのことだ。

「住民のなかには、冷たいスープ1杯とわずかばかりのコメの飯で昼食を済ませる人も多い。幹部は『出せ!出せ!』とした言わないことにうんざりしている」

ある住民は「ロシアから輸入されたコメが、軍隊にだけ送られて建設現場に届かないから我々が負担をしている」と語っているという。

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