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人民解放軍は、中国の正規軍ということもあり、これまで中朝国境には駐屯していなかった。しかし、中朝国境では昨年末から、北朝鮮脱北兵士による殺人事件が起こるなど、治安が悪化したために配置されたと見られるが、それだけではないとRFAは伝える。

RFAは、今後も駐屯を続けるとするなら、単なる治安の問題ではなく、北朝鮮国内での有事への対応を視野に入れているのではないかと推測する。

有事の際、大量に発生すると予想される北朝鮮難民を国境で食い止め、さらに、北朝鮮国内に素早く展開するために配置されたということだ。人民解放軍が、中朝国境の丹東から通化を結ぶ高速道路の建設の6割以上を担っていることも一つの根拠となる。

こうした人民解放軍の配置に、北朝鮮側も敏感に反応している。これまで、脱北行為は違法ではあるもの、北朝鮮側の国境警備隊は賄賂、小遣い稼ぎ狙いで、隠れて幇助してきた。しかし、中国側が厳しくなると今までのようにできなくなる。