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一方、北朝鮮では一人のMERS感染者も発生していない。韓国でさえも、院内感染以外の感染拡大は今現在確認されていない状況だが、北朝鮮当局は拡散防止のため過剰とも言える対策をとっているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、北朝鮮全域で、MERS感染防止のための宣伝活動や防疫活動が活発に行われている。道、市、郡の病院や衛生防疫所、洞など各地域の診療所では、毎日のように住民の検診を行っているとのことだ。

風邪の症状があったり高熱を訴えている人が来た場合の非常連絡体制、検診、隔離システムまで本格的に立ち上げられた。医師たちは担当地域を毎日、巡回して住民たちの体温チェックを行って、チェック漏れのないようにサインまで集めている。

機関や企業所では出入りを最大限減らし、中国に向かう私事旅行者には旅行証の発給を中止し、平壌への立ち入りは禁止された。やむを得ない事情で他地域に行く場合には、衛生防疫所で「疫学証明書」を受け取らないと移動が許されない。