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住民の反発を考慮, 韓国産の品物は厳しく取り締まり

平壌の市場の状況

内部消息筋の金○○(37歳, 華僑の貿易商)さんは、「平壌市では昨年末から市場の管理所で案内の放送を流して、市場の制限措置について説明があったが、現在正常に運営されている。市場では工業生産品と食品の割合が7:3くらいだが、全体的に供給される品物の数が随分減った」と、平壌の市場の状況を伝えた。消息筋は「品物の数がかなり減ったのは、生活が大変で人民の消費が鈍くなったので、商人たちがあまり売れない品目は出さなくなるからだそうだ」と伝えた。

平壌の統一市場では、玩具を販売していた売台から玩具が消えて、プクセ市場では水産物の「生物」が全て消えて、干物だけを売っている。そこにないものを買うために他の市場に行ったり、品物は陳列していなくても、売台の前に立っている人に頼めば、市場の近くの倉庫や家に取りに行って、市場にはない品物を売ってくれることがあるという。けれども、韓国の製品は取り締まりがとても厳しいので、商人は処罰を恐れて最初から売ろうとしないそうだ。

市場を主に利用する平壌市民たちの消費者心理が、例年と大きく異なっているという。内部消息筋は「最近、消費者たちが工業生産品の場合、質を重視する傾向が強まって、安いものよりは高くても長く使うことができる質のよいものを好む」と説明した。消息筋はまた、「でも消費者の生活状況がよくなったのではなくて、むしろますます大変になっているし、貧富の差が拡大している」と伝えた。

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恵山と茂山の市場の状況

去年の11月から講演会で、2009年からは毎月1日と11日、21日だけに運営すると言っていた「10日市場」が、現在開かれていないという。両江道の恵山と咸鏡北道の茂山に出入りする内部消息筋によると、「恵山や茂山では市場を10日市場に変更するという方針が具体的に施行されていないため、例年と違わず午後2時から市場が毎日開かれている」と伝えた。両江道の恵山では、一般的に毎日午後2時から暗くなるまで市場が運営されているが、12時にはやって来て営業する人が多いそうだ。咸鏡北道の茂山の市場でも10日市場に関する消息は広まっているが、現在施行されておらず、既存の運営方法どおり、そのまま開かれているそうだ。

市場は1日、11日、21日には午前10時から市場が開かれているという。消息筋は、それは農場員のためだという。農場員たちは午後2時に市場に来て商売をして、遅くに市場を閉めて帰ると、多くの人が強盗集団に襲われたり事故にあうという。1日、11日、21日に開けば、むしろ農場員が午前10時から市場に出て、こうした事故を防げるため、こうした措置をとったという(以前から農場員たちは毎月1日、11日、21日に農民市場に来て農産物を売ったり、品物を買っていた)。消息筋はこうした措置は、実際に市場を無くして10日市場にすると言えば住民の間で不満が出るため、それを考慮したものだと話した。市場を「10日市場」にしないで、1日、11日、21日に農場員のために10時から市場を開ける措置をとったので、農場員だけではなく他の人にも歓迎されているという。