韓国の江原道(カンウォンド)で15日に、亡命を求めた朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士が、近隣の部隊ではなく咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)から来たと韓国MBNが明らかにした。兵士が見つかった場所と咸興は、約200キロも離れている。

MBNによると、兵士は、昨年8月に朝鮮人民軍に入隊し、7軍団傘下の旅団級保衛部長兼上佐の運転兵を勤めていた。年齢は19歳、身長163センチ、体重54キロと小柄な体格だ。

兵士は、軍隊内で暴力が横行することに不満を持ち、7日に所属部隊から逃走。1週間かけて200キロ離れた軍事境界線にたどり着いた。その後、朝鮮人民軍の哨所に立ち寄り「薬草を取りに来た」とごまかして非武装地帯に入ったという。

非武装地帯との境界線には、脱出を防ぐために電流ケーブルが張り巡らされているが、絶縁部分にあたる碍子を踏んで乗り越えた。

14日の夜は野宿し、韓国軍の鉄条網を明るく照らす照明を見て「南(韓国)にたどり着いた」と確認し、翌朝、韓国軍の哨所を囲む鉄条網の前で亡命の意思を明らかにした。

【関連記事】 
北朝鮮兵士、軍事境界線を超えて韓国に亡命
北朝鮮軍兵士、韓国に亡命 「北朝鮮の現実に不満」
北朝鮮、国境地帯取り締まりで窃盗に走る兵士も