11日に中朝国境の鴨緑江で起きた中国軍による不法越境者射殺事件について、射殺されたのは軍人ではなく民間人だったことが明らかになった。

中国国内にいるデイリーNKの北朝鮮情報筋によると、夜中に国境を越えようとしていた北朝鮮住民2人が中国軍に発見され、停止命令を聞かずに逃亡しようとしたため発砲され、1人が死亡した。

もう1人は逃亡し、中国軍兵士が大挙動員されて捜索を行っているが、今のところ捕まっていない。

中朝国境を流れる豆満江
中朝国境を流れる豆満江

最近、脱北者が中国で殺人を犯す事件が繰り返し発生しており、中国当局は「不法越境者が停止命令に応じなければ即時射殺してもかまわない」という指針を下したという。また、この件に関連して北朝鮮当局に対し、何度も口頭で警告を発したと伝えられている。

韓国で脱北者支援活動を行っている団体の関係者は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、中国軍による国境警備があまりにも厳しく脱北者が川を越えることは非常に困難だ、賄賂を受け取って国境を超えることを見逃していた北朝鮮の国境警備隊も中国側の厳しい反応に怖気づいている、と伝えた。

金正恩政権は中国側からの警告を受け、国境警備をさらに強化せざるを得ない状況だ。しかし、食糧の一部を中国からの密輸に頼っている現状での国境警備の強化は、食糧難をもたらす危険性すらある。

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