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中国側が警備を強化する背景には、中朝関係の悪化に加えて、昨年末と今年4月に、北朝鮮軍兵士が越境して中国人を殺害する事件が発生していることがあるという。

「4月末に、北朝鮮軍人2人が、中国人3名を殺害する事件が起きたことから、中国人民解放軍まで動員されて脱北者に対する警備が強化されている。北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)茂山(ムサン)郡、会寧(ヘリョンン)市、穏城(オンソン)の対面にある中国国境の村では、脱北者を見かけたら申告するようシステムがつくられた。犬の鳴き声でも国境警備隊が出動するぐらいだ」(RFAの消息筋)

こうした現地の動きについて、韓国で脱北者支援活動をしている対北朝鮮民間団体の関係者は、「脱北はより困難になる」と語る。