北朝鮮では、10月10日の朝鮮労働党70周年記念のために大々的な建設事業が行われているが、財政不足のために計画通りに進まない可能性が出てきたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

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平壌市内の建設現場では順調に工事が進んでいるように見えるが…(2015年6月11日付労働新聞より)

両江道(リャンガンド)のRFAの消息筋によると、現地の建設を担当する「総合建設指揮部」が、必要な資材を確保出来ない状況だという。

「これまで恵山市の建設には『順天セメント工場』で製造された戦時待避用のセメントが使用されてきたが、それも底をついて恵山市の住宅建設が一部中断されている状態だ」

消息筋によると、両江道では金日成氏、正日氏の銅像建設に「5.16建設突撃隊」を投入している。また、現地の建設部門幹部は「銅像と律動映画館(立体律動映画館)の建設には、中央からセメントが供給され工事が進められているが、両江道が引き受けたマンションは、セメントが確保されずに建設が中断された」と伝えた。

建設中のマンションが創建記念日までに完成されない場合、担当の書記、「総合建設指揮部」の幹部たちは、どんな処罰を受けるかわからない。

材料不足で建設事業が進まないのは咸鏡北道(ハムギョンブクト)も同じだ。現地の消息筋は11日、次のように語った。

「古茂山セメント工場の生産状況が悪く、清津市の各種建設事業が次々と延期されている」

古茂山セメント工場は、設備が老朽化しており、通常稼働でも年間約80万トンしか生産できないという。さらに、同工場で生産されるセメントは、清津市に建設される12階建ての建物には適合しないセメントだと消息筋は付け加えた。

「平壌市以外の建設事業は、どこも似たようなものだ。​​建設資材問題が解決されないことには、竣工期日に間に合わせるのは難しいし、質が落ちることも避けられない」(咸鏡北道の消息筋)

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