北朝鮮政府が15日に、全国の市場で売ってはならない「統制物品品目」を新たに公示して、4月1日から施行すると宣布したと、NK知識人連帯が17日に団体のウェブサイト(www.nkis.kr)を通じて明らかにした。
NK知識人連帯は北朝鮮の内部消息筋の言葉を引用して、「15日から(咸鏡北道)会寧市の市場管理所の公示版に、『統制物品』のリストが貼られた」と伝え、「公示版のとおりならば、事実上市場を閉鎖するということと思われ、みんな緊張(心配)している」と話した。
別の消息筋も「(両江道の)恵山市場とウィヨン市場に『統制物品品目』が掲示された」と言い、「統制品は200種類以上になり、しかも売ることができる品物も価格を定めている」と言ったという。
団体は今回公示された「禁止物品リスト」には流通別、種類別に品物が整理されており、市場で売られているほとんどすべての製品が含まれているため、事実上の商売禁止令だと分析している。
禁止物品リストには、アメリカや韓国の商品、合弁会社(開城工団や合作会社)の商品、国連の物資や薬品(国連や国際機関の補給品や薬品)が最初に載っているという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この団体は「調味料は国産と外国産、全て販売禁止にして、Vedanの商標が付いた調味料だけ販売を許可している」と述べ、「きび1800ウォン、栗1700ウォン、小豆2100ウォンなど、個人が生産した穀物や卵、豆腐、鶏、豚肉、豆油などすべての商品の価格を定めた」と伝えた。
団体はまた、消息筋が「このような措置は、去年市場の閉鎖を公示したがその延長線上にあるもので、実際に施行するかどうかは見守らなければならないだろう」と言い、「このような措置を取ったら、住民はみんな飢え死にする」と批判していると伝えた。
去年10月に北朝鮮は、各地域の商業管理所名義で、韓国産や中国産の製品、米やトウモロコシなどの穀類、工業生産品は販売することができないと公告したが、この政策はまだ施行されていない。