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金正日が先月24日に咸鏡北道の会寧市を現地視察した。その際に同行した市の党の行政幹部らが、道の党と保衛部の厳しい取り調べを受けていることがわかった。

現地視察をした時、金正日は支えてもらいながら階段を上ったそうだ。

咸鏡北道の消息筋は15日にデイリーNKとのインタビューで、「会寧の現地視察の際に、金正日に直接会った人たちが道の党や市の保衛部の取り調べを受けている。金正日の健康について奄?ャしたという容疑で取り調べられている」と伝えた。

予定では咸鏡北道を視察することになっていたが、突然、母親のキム・ジョンスク(金正淑)の故郷、会寧市を訪れ、母親の銅像や会寧の靴工場、化学工場、タバコ工場、食糧総合工場などを視察したという。

別の消息筋も、「金正日はあまり健康じゃないため、現地指導に行く時にも車をできるだけ近くに止めさせて、ちょっと見た後すぐに車で帰る」と話した。

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咸鏡北道の消息筋は「現地指導の際に金正日に会った幹部たちが彼の健康について奄?ャし、世論を悪くしてしまった。最近は後継者が決まったという奄ワで広まっているから、雰囲気がよくない」と現地の様子を伝えた。

この消息筋によると、金正日は会寧を訪れた時に、会寧市の党責任書記や組織書記、視察した場所の責任者や労働者を呼んで、現地の様子について報告を受けた。その後、この人たちが案内して市内を見て回ったという。

問題は、現地視察に同行した幹部たちが家族に金正日の健康状態について話し、その家族がまた知り合いに、金正日に会ったと自慢しながら健康状態がよくないことを話してしまい、噂が広まったことだという。

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この消息筋は「会寧市の党責任書記が道の党に呼ばれて、一週間批判書を書いた。金正日の視察が終わった後、市の党の会議室で開かれた機関長の会議で、市の党責任書記が『将軍様の顔はとてもやせていて、健康状態がよくなかった』と何度も繰り返したのも一つの原因だった」と説明した。

金正日の健康悪化説に関する奄?ャした疑いで、会寧食糧総合工場の初級党書記のハンという女性や会寧の靴工場の支配人など、同行した幹部の多くが会寧市の党組織部に呼ばれ、15日以上取り調べを受けているという。

また、会寧市の史跡館に責任講師として勤めているチェという人は、党の組織部から保衛部に身柄が引き渡された。ひどい処罰を受ける可能性もあるという。

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前出の消息筋は、「金正日に会った人によると、金正日は平地を歩く時は正常だが、階段を上る時には誰かが助けなければならないそうだ。平らな所でも万が一のことを考慮し、護衛する兵士2人が必ずそばにいると聞いた」と話した。会寧市にある母親の銅像を見に行った時、金正日は低い階段も自分で上れず、護衛している兵士が助けたという。息も乱れていたと消息筋は伝えた。

また、食糧総合工場の2階にある機械室へ行く時も兵士に助けてもらう姿を見て、工場の初級党書記が「将軍様のご健康は本当によくないようですね」と泣きながら話すと、「みんな仕事のせいだなぁ」と答えたという。

更に、迎えに来た会寧市の党責任書記が、「将軍様、我々がしっかり働かなかったからこんな大変なことになってしまい、本当に垂オ訳ありません」と言うと、「私の病は人民がよい生活をすれば自然によくなる」と話したという。

咸鏡北道の消息筋は「こうした噂があっという間に広まり、『将軍様はもう長くない』という話まで出ている。そのため、『早く後継者が出ないと…』という話を露骨に口にしている」と強調した。

今回の会寧市の幹部の取り調べは、噂が広まっている金正日の健康悪化の原因は「人民のために苦労しているから」ということにし、それ以上噂が広まることを防ぐための措置と考えられる。